うねり取り入門:株のプロへの近道
林 輝太郎

うねり取りのパイオニアとして有名な林さんの「うねり取り入門」。

■時間軸
3か月区切り
全体トレード期間は3か月推奨ですが、ご自身のトレードスタイルに時間軸を合わせてやるのはあり。

■向いてる人、向かない人
・向いてる人
スイングトレーダー
・向かない人
長期保有、デイトレ

■勉強になったところ

・負けトレーダーの底なしの愚かさ
話を聞かない、隠された手法があると思いこんでいる。
→欲深く聖杯を求めている

>株の練習の仕方
将棋などの入門から初段までの習い事で、いきなり初段の練習をする人はいない。
しかい、相場の世界では、いきなり初心者が初段のやり方をマネしようとする。
これは到底うまくいきっこない。

・うねり取りの本質
銘柄湖底売買方式で、約3か月の上げ下げを狙って利益を取る方法。
成功のコツは休む。

・利食いして破産した者はいない
トレードが下手な人は休みを入れられない。だからずっと利益を追い求めて株を売らない。
そしていつの間にか下落相場に変わって含み損を逆に抱えてしまう。
利食って手じまえ!

・分割方式
最初は2分割の「枚数1、2」で練習。
3分割は慣れてから。

■気になった思考、文章を紹介
・全体構成
新聞の連載記事のまとめ本のよう。

・ちょっと残念なところ
目次から順序立てて整理されているものでなく、パラパラとコンテンツが飛んだり戻ったり。
会員さんとの会話を例に、正しい方向へ導く指南書形式。
(ただし、会話があまりに極端だったり、本編とかけ離れていて少し疲れる。飛ばし読み推奨)
「〇〇さんの〇〇本にあるように」といった著者以外の本を例題に挙げられている箇所が散見するが読んだこともないのでイメージがつかない。
本書ならではの持論や手法を期待していた

・良かった所
林先生の思考を覗くことができるファン向け本
はっきりとしたで生徒への指導が痛快
P293からぐっと面白くなる
>分割方法、損切り、利食い、休み方、利益の出し方

■本書を表すキーワード

■種別
自叙伝系
>著者の生徒の失敗談や成功談をもとに本書の大部分が構成されている。
林ファンは楽しめると思うが、新規の読み手は会話が長くてダレてしまう。
個人的には後半20ページほどが勉強になった。

■アップセルや塾など
■総合評価
・買う価値
林先生ファン以外はそこまで必要ではない

・自分の考え、主張
昔からあるうねり取りの手法の開拓者の歴史を学ぶ、考え方を学びたい方はそれなりに楽しめる。