ども、うみはらです。

今日ご紹介するのは、上岡 正明氏の

うねりチャート底値買い投資術―――100万円から始めて1億円を稼ぐ!

です。


うねりチャート底値買い投資術

成功者の2つのルール

メインの内容として、次の2つのルールこそが株成功者だけが知っているノウハウとなってます。

■ルール1
タイミング5割、技術3割、銘柄選び2割

■ルール2
相場で技術を磨く、銘柄を絞る、ゆっくり商いする

「銘柄を絞り込んでうねり取りで勝つ」というロジックですが、当然上記のルールになるわけです。

当たり前の内容ではありますが、「うねり取りが最強です!」とだけ説明された手法よりも、1つ具体的に深堀して説明されています。

うねりチャート底値買い投資術の基本戦略

「底値付近で買い挑む」という戦略になります。

その為、底値圏と思いきや、まだ下落する際は損失を膨らませてしまうリスクがあります。

損切りは基本的に行わない手法になるので次の2つの対策が必須。

1つ目は、売りを入れて両建てする

これは簡単なやり方で売りの建玉をもって、損益をプラマイ0にしてしまう方法。

また戻ってきたら売り玉を外して、買いポジションでの利益を狙う。

2つ目は、分割決済でナンピン

チャートのうねりを捉えて、下がっていく株価に対して分割決済します。

平均取得価格を押し下げて、再度浮上した際に利益を狙う。

3つの注意点

うねりチャート底値買い投資術を実践するに当たって注意点があります。

ここ気をつけないとやばいです。

注意点その1

「上がる株」前提で銘柄を選ばないと大損する、点だけ注意しておきたいですね。

底値圏で買う=再上昇が見込める銘柄、でないといけないわけです。

そもそも業績が悪くて上昇余地の低い銘柄はうねりもせずに長期の下落トレンドに突入してしまいます。

「将来的に上がるであろう銘柄」を見極める必要があります。

注意点その2

信用取引で空売り前提です。

そのため、返済期限が到達すると嫌でも決済しなくてはいけません。

売りと買いの保有ポジションが悪いと、長期保有せざるを得ないので、両建てするならしっかりと、売りと買いの玉が同数でないと不利に働くでしょう。

注意点その3

長期トレードを覚悟。

短くて3ヶ月、長くて1年、はたまた3年〜数年保有する覚悟で挑んだ方がいいです。

なぜなら、「うねらない」相場に突入した場合、一方向のトレンド入りしているわけで、うねりチャートの投資手法が全く機能しません。

信用余力がなくなれば、追加でナンピンすることもできないので完全な塩漬け株状態になってしまいます。

長期戦覚悟で、買いは基本的に現物株で取引したほうがよいです。

最悪配当株を選んで、含み損を抱えても、ちまちま毎年配当を受け取りながらゆっくりトレードしていけばいつかプラ転するかも。

でも、資金効率がわるいな〜・・・と思わざるを得ないですが・・・

著者:上岡 正明の推奨銘柄

うねりチャート鉄板で推奨している、かつ実践しているとされる銘柄も数十紹介されています。

が、鉄板というだけあって、鉄関連の銘柄多いな・・・

日本製鉄(5401)
合同製鉄(5410)
大同特殊鋼(5471)

他、多数

とにかく、動きに一定の規則性があって、売買高がでかいものを絞ってるというのはうなずけます。

個人的には、こういう銘柄は日経の浮き沈みに反応が鈍い半面、トレンド入りのタイミングの見極めがむずくて、いつのまにかトレンド入りしてでかい含み損かかることになってしまった・・・というパターンが多くなりそうな気がします。

銘柄は絞ってクセを掴んでおかないと、単純な支持線、抵抗線のトレンドを引いただけではその銘柄の動きに振り回されてしまうかもですね。

デメリットばかりではなく良い点もある

注意点を読むと、全く使えない手法に思えるかもしれませんがそこまでではありません。

基本戦略はうねり取りであり、底値圏と天井圏を見極めていくのは、この書籍の手法のみならず、すべてのトレーダーにとって必要なスキル。

チャートを限定して値動きの癖を知っているからこそ、うねりの判断力、精度が上がるというものです。

はじめてうねり取りを知った人、損切りをせずにポジション操作でうまく利益をコツコツ積み上げたいトレーダーには登竜門としておすすめです。

まとめ|実際にぼくのトレードスタイルも同じ感じ

両建てとうねり取りのミックスはぼくのスタイルとかなり類似しています。

特に複雑で混乱してしまいますが、スイングトレードで兼業トレードをする人には向いてる手法だと思います。

銘柄数も絞るので、あの銘柄、この銘柄と情報に振り回されることもありません。

どちらかというと、マイペースにじっくり着実に相場と向き合いたい人向けのトレードといえます。