米半導体株高止まり、今後の展望と注目銘柄を聞く

米半導体株が高止まりしている。主要な半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は7月に過去最高値を付け、足元も1600前後と高値圏で推移する。株価の見通しや注目銘柄について専門家に聞いた。

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5Gを見越して、半導体銘柄が爆上げしました。

でも、ここにきて、上値が重い状況。

SUMUCO、アドバンテストなど日本で主要な半導体銘柄が上昇しているものの、半導体市況についての専門家の見方はまちまち。

――5G向けの半導体需要をどうみていますか。

「5G需要には楽観的だ。今年は基地局などインフラ整備が需要を押し上げてきた。来年も米国と欧州のインフラ設備に期待できる。その後は5G対応のスマホの普及が、2021~22年に半導体需要を押し上げるだろう。5G向けで強みを持つ半導体銘柄は今後数年間にわたって成長が続くとみる」

「5G関連ではザイリンクスを高く評価している。5Gでも期待が高いが、注目しているのはデータセンター向けや(演算処理用半導体の)『ジンク』、人工知能(AI)向けなどだ。長期的にみて5G向け事業の勢いが弱まっても著しい潜在的な成長力がある」

――5G関連以外で注目している銘柄は。

「インテルも期待できる。過去6~7年間は弱気にみていたが、背景にあった2大要因が改善に向かっている。財務担当役員だったボブ・スワン氏が最高経営責任者に就き、(投資や株主還元など)資本配分の改善が見込める。製品分野に手を広げていた路線を変更し、主力のCPU(中央演算処理装置)『Core』に注力する方針も評価できる。20年はアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)との厳しいシェア争いが予想されるが、長期的にはCoreのシェア向上が業績を支える」

「エヌビディアも来年は業績の好調な伸びが見込める。ゲーム向けとデータセンター向けの2つが成長をけん引してきた。ゲーム向けは今年は苦戦を強いられているが、成長余地がある分野だ。株価水準がすでに高いため投資判断は『中立』としているが、市場の高評価に見合った高い成長が今後も続くかが焦点となる」

何かと話題の5G、最近中田大学の動画をみて、めちゃわかりやすかった。