株のトレード手法として、「両建て」というやり方があります。

値動きの激しさに翻弄されず、精神的にも追い詰められない両建てトレードは、株初心者にもおすすめです。

ぼくの場合は、もっぱら両建てて、値動きの観察をしながら利益を積み上げてきました。

コツさえ掴めば、両建てトレードは、誰でも安心してトレードできる武器の1つになります。

両建てトレードの特徴

「両建て」とは、売り・買いの建玉を同時にもつ手法になります。

例えば、株価が500円の場合、

500円で株を買い、
500円で空売りの売りを入れる、

というやり方になります。

同時に売りと買いポジションを持つので、株価が上下したとしても、損もしないし、利益も出ません。

同時に決済したら、損益ほぼ0円です。
※手数料が発生しますので、正確には数百円のマイナスにはなります。

両建てのメリット・デメリット

損も利益も出ないなら、なんで両建てするの?

と思うかもしれません。

同時にポジションを持つには、それなりのメリットがあるからです。

両建てのメリット・デメリットを述べていきます。

両建てのメリット

両建てのメリットは、なんといっても、精神的安定です。

もし株を買ってすぐ下落してらどういう気持ちになるでしょうか?

・うわ!やば!いきなり下がっちゃったよ!
・むむ・・・また上昇するまで塩漬けするか・・・

と、含み損を抱えることによって、精神的圧力を感じますね。

トレードにおいて、この株価の変動に一喜一憂されるのが一番よくありません。

しかし、両建ての場合は、株価がどんなに急騰しようが、急落しようが、構いません。

なぜなら、どんなに株価が動こうが、損益は0円のまま変わらないからです。

このメンタルにおける強みが両建ての場合は大きいです。

両建てのデメリット

損もしなければ、利益もでない両建てですが、1つ難しいところがあります。

それは最終的な決済のタイミングです。

売り・買いのどちらか、または両方を同時にいずれ決済しなければいけません。

そのタイミングが悪いと損失が出てしまいます。

複数回にわけて分割決済してる時は尚更です。

エントリー時は簡単。

決済時は技術が必要。

これが両建てトレードの特徴です。

両建ては結局意味がない?

売りと、買いを同時にいれるぐらいなら、どちらか損切りしてるのと一緒じゃないか、と思う人もいると思います。

もちろん、その通りです。

買って下がったらすぐ損切りしてしまったほうが、次のポジションに資金を充てられるので、両建てする意味がない、と思うかもしれません。

しかし、ぼくは両建てトレードを取り入れてます。

なぜなら、「トレードにおける精神的安定」を重要視してるからです。

デイトレードのように、頻繁に売り買いができればいいですが、兼業トレーダーにはかなり難しいです。

その点、株価の変動に心が乱されない両建ては安心です。

決済タイミングと戦略さえしっかりしておけば、大きな損失を被ることもありません。

まとめ|両建ては兼業トレーダーなら身につけるべき手法

結論、両建てはマスターしたほうが絶対いいです。

ぼくのようにデイトレとスイングで稼いでるトレーダーの多くがヘッジ(リスク回避)で両建てをしてる人が多くいます。

もちろん、両建てしない、というトレーダーもいます。

そういった人は経験豊富なトレーダーの人が多いです。

トレード初心者のうちは、両建てからはじめて、株価の動きになれつつ、無理なく稼ぐ手法を手に入れた方がよいです。